冊子を掲げて立っている

駅前を歩いていると、冊子を掲げて立っている人がいた。
もしかしてと、思い近づいて冊子のタイトルを見ると「BIG ISSUE」と書かれていた。よく見たらその人の首からラミネート加工された用紙がぶら下がっていた。「ビッグイシューを販売してから☓年が経過しました。」

ビッグイシューとはホームレスや安定した住居を持たない人に雑誌販売の仕事を提供して自立を支援する活動だ。
詳しくは公式サイトを読んでいただけると助かる。

https://www.bigissue.jp/about/

私は緊張しながら販売している人に近づき「一部ください。」と言いながらお金を渡した。
値段は2021年6月時点で450円。500円を支払い、お釣りをもらった。

周りを見ると誰もこちらの存在など見えていないようだった。正直、ビッグイシューの存在を知らなかったら私も同じような態度をとっただろう。何も知らない人からしてみれば駅前の活動は怪しさ満点だ。
それに現場を見ただけだと無料なのか有料なのか全くわからないのだ。他の販売者はどのような販売をしているか知らないけれど、少なくとも私が買った人のやり方は全く知らない人には優しくない販売方法だった。

個人的に値段とどのような活動で販売に至っているかわからないと、買うにも買えないと感じた。可能であれば値段だけでも現場でわかるといいのだが。

自分が可能な限りはこれからも見かけたら買うようにしたいと感じた。自分第一で偽善以外の何物でもないけれど。

もしビッグイシューを知らない人がこの記事にたどり着いて、知るきっかけになってくれたら私は嬉しい。