10年という時間

はてなブログ10周年特別お題「10年で変わったこと・変わらなかったこと

 

f:id:gambir:20211025210620j:plain

 この10年間で変わらなかったことといえば、学生時代の友人との関係だろうか。10年来の友人がいるのだが、関係性がほとんど変わっていない。それぞれ別の進路を選択して以来、夏休みと冬休み(社会人になってからは盆と年末)は日程調整してファミレスでひたすら話をするだけの関係性をもう10年以上続けていた。残念ながら、流行り病が流行してからはオンライン通話で話をする形となった。ただし、それがきっかけで成人式以来あっていなかった友人と連絡をとることができた。今まで、「話したい、会いたい」といっていたが機会を逃していてもう何年も友人経由でしか近況を知らなかった。久々に(オンライン上とはいえ)話したというのにまるで昨日ぶりにあったかのように自然な形でスムーズに話ができた。腹を割って話せる友人がいることはとてもありがたいことだ。叶うなら、これからもこの関係性が続きますように。

 逆にこの10年間で変わったことといえば、アニメ以外の映画や舞台観劇に興味を持つようになった。学生時代はアニメとマンガに夢中でそれ以外の世界は全く興味が持てなかった。きっかけは日曜朝の特撮ヒーローだった。田舎育ちでテレビで見るものが少なかったときは時々見ていたのだが、たまたま暇つぶしに見ていたらこれが面白い。アクションシーンがかっこよくて、いつの間にか惹かれていた。その調子で「アクションシーンがもっと見れる作品がないか?」と探していたら映画やドラマにたどり着いた。そして作品を通して知った俳優さんに興味をもち、舞台にまで足を運ぶようにもなった。10年前の私だったら信じられないだろう。「芸能人は現実にいるから興味を持ったとしても犯罪を犯したときに裏切られたダメージが大きい」というイメージが強くて忌避していた。同じ虚構ならアニメや漫画のほうが裏切られる要素が少ないと感じていた。結局アニメでも、演者さんや関係者が罪を犯す可能性があることが頭から抜け落ちていただけだった。私の場合は俳優さんの演技そのものに興味があるタイプのためか、仮に罪を犯したとしても「今までありがとう、永遠にさようなら」と割り切れるタイプのようだ。幸いにも演技が好きな俳優さんたちは私が知る限りでは大きな罪を犯している人はいないように思える。

 人というものは何かしら影響されて生きていくがゆえに、不変でいることは叶わないだろう。しかし、根本がゆるぎなければ大切なものは多少の変化があれど大きく変わることはないと思う。ただ、大切なものは日々認識していないといつの間にか変わってしまう。だからこそ、時間を見つけて認識しなおさなければならないと私は思っている。