畳の上でサボる

今週のお題「サボる」

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サボるというと高校の体育の授業を思い出す。学期末になると体育館や運動場でそれぞれ担当の先生が見守る中、サッカーやバスケなどのスポーツを友達同士で行う時間があった。一年生のときは参加していたが、二年生になると状況がわかってきて気がついたことがあった。好きなスポーツをするために移動したあとは、どのスポーツにどの生徒が参加しているかを先生同士で把握していないということだ。それなら「やりたいスポーツのエリアに行くフリをして更衣室サボっていてもバレないんじゃないか?」と私は思った。当時、つるんでいた一人にその話をしたところ彼女もサボりたがっていたので一緒にサボることにした。

結果だけいえば、バレないまま卒業を迎えた上に内申点が下がることはなかった。他の友達もサボりたがってサボる人数が増えたにも関わらずバレることはなかった。一回だけほかの教科の先生に出くわし、「体育の授業中なのになぜ廊下にいるのか?」と質問された。その時は私とつるんでいた一人しかサボる人間がいなかったため、彼女が「生理が急に来てしまったので、ナプキンを持ってる彼女(私)に借りようと思ったんです。」と言ってその場を切り抜けた。(説得力がないけど、生理=サボりの認識にはならないでいてほしい。急な生理はあるから。)

私の高校の更衣室はなぜか畳の部屋で(うちの学校は茶道部があったけど、部室は別で存在していた。旧茶道部の部室だったのかもしれない。)更衣室内に入ると履物をぬぐエリアが存在していた。私達は畳の上で土下座するような形でひたすら時間になるまで長期休み用の宿題に取り掛かっていた。雑談なんかしていたらバレる可能性があったというのも理由のひとつではあるが。サボり仲間の中には好きな本を持ち込んで読者している人もいたけど。

バレなかったのは日頃から校則を守っていて、授業を真面目に受けていたことが大きいと思っている。そうでなければ嘘も怪しまれていただろう。
日頃の行いは良くしておいて、適度にサボるくらいがちょうど良いのではないかと私は思っている。